ゼロ。




パウルクレー終わらないアトリエ」を見て来た。
わたしが物心ついて初めて影響を受けた画家、だった気がする。
すごく大好きだった絵も、実物で見ることができた。
つーか、バターフィッシュの鱗?↑
出て来るパーツや選び方や描き方がとても自分とリンクする。無意識だけどやっぱ大きな影響を受けているのだろう。




わたしはやっぱ、色のある作品が好きだなぁって思った。線で描かれた作品もあ〜音楽なんだぁってリズムを刻めるような感覚で楽しいんだけど、この人の色って絶対自分に出せない色だから、この分厚さ、そして繊細さ、素晴らしい。あとタイトルがすごかった!




このタイトルは苦悩がないと出て来ない。
それを見ているうちに、なんとなくね、むしろ。若い頃から受け入れられて、簡単に売れなくてラッキーだったのかもと今日初めて思った。気持ちがちょっとキューっとなった。
気持ちをキューっとさせるのって、苦悩なしには現せないでしょ。




傷つくから優しくなれるし、苦しむから深くなれる。
苦しい時はつらいけど、そういう栄養を食べてると思えば、むしろそういう状況を経験できて、経験できない人よりずっとラッキーなんじゃないだろうかと思う。なんて大人になって、思う事ができるようになったんだけどさー(笑)




そんなこんなで、昨日はしきに初の一児保育に入ってもらいました。
わたしは親でもあるけど、アーティストなんだわ。
子育てしてるとほんとにゆっくり物を考える時間もないし、本も読めない、美術館なんてなかなか行けないし、だけどこれから色々と決まってる活動もあるし、何より妊娠、出産を経てそれを必死こいて今までやってきて、アーティストとしての太田由美ってからっぽなんだわ。
ガソリンがないの。
というか、今までのガソリンをむしろすべて抜いたの。




ゼロになって、そして今感じる、今自分が刺激とすること、求めることを探求していきたい、それが楽しみになってきた。




そして、アーティストでもあるけど、わたしは親なんだわ。
しきとわたしのことは、ずぅっとここんとこ真剣に考えた。どうしたらお互いにとって一番いいんだろう。
金銭的にも、家族にとっても。





てなわけで、ま、とりあえず昨日は認可の一児保育がとれたので連れて行ってみました。
とりあえず、崖から突き落とす感覚で(笑)
ライオンの育て方的感じで、最初っからまる1日お願いしました。
最初は泣いていた様子でしたが、迎えに行く頃にはすっきりして、楽しかった〜って感じすら受けました。しかもこの1日ですごい成長した気がする!!
そしてわたしも、次のイベントの素材集めが随分できました。




そりゃずっと傍にいて、片時も手放したくない、自分の愛おしい子供だもん。でも時期が来たら少しづつ、お互い自立していくこともすごい重要だと思った。思ったらもう、潔くだよね。
そんな感じで今後も家族会議を重ね、序所に色々なことを進めて行こうと思います(^^