絵の具と本と恋さえあれば。





ここしばらく、段ボールと絵の具だけです。
明日はとりあえずダンボールに詰めたものを運びだしたら、ある程度すっきり絵が描ける。




信じられないことだが、昔はこのアトリエの1部屋だけのひと回り小さい部屋で、作品の管理と生活をやっていた。
いつも、その大量の作品、どうやって管理してるの?どこに置いてるの??というナゾの疑問と共に生きて来た。




作品をどこに置いてるというよか、わたしがどこで寝てるの?という問題のナゾの方が本当は正しかったのかも。でも誰もその発想には至らなかった。




作品と、わたしもたまに、転々と色んな人の力を借りて、預けられていたりもしていた。
もうひと回り大きな部屋に住むことになり、それからさらにアトリエと部屋を別で借りることになった。
だけどやはり、もっと広いスペースで、大きな作品を描きたい。より離れて見てみたい。という強い願いをもとに、今移動中。




でもいつの時代も変わらないのは、絵の具と本と恋さえあれば生きていけると思うこと。




わたしが愛する絵を描くという行為、わたしが愛する活字を読むという行為、それからわたしを愛してくれる人、それがあれば、別に3度もメシはいらないかも。




10年くらいここに住んでたので、10年分のハンサムたちの思いでもある。
まぁそういうのも、軽薄にゴミ箱に捨てさって、前だけを見て生きていくのだ。
男など星の数ほどいて、恋など流れ星の数ほどある。
そしてそれに伴う傷は、星の数よりずっと多いのでは。
だからこそ、転んでもただでは起きぬ、それすらも、人生の栄養にしていく強さとバネを身につける。
そういうことを学んだ10年でもあった。




だからわたしは振り返らず、自分に正直に、前だけに恋焦がれながら生きて行こう。
つってもまだ今月中はこっちにいるんだけどね。
やー、明日からより大変だ!