本屋。




山田詠美の新刊、『学問』が発売されるぅ〜!!!とドキドキしながら勝手に今日が発売日だと思って本屋に向かった。
今日はバイトが休みだったんで、自分のバイト先ではなく大型書店へ(笑)
大型書店で思いっきり遊びたいじゃん、在庫多いし。



でもどこを探してもないっ、ない!!
仕方なく、書店員に聞いた。




私) すいません、山田詠美の学問てありますか?まだはっきり発売されているかわかんないんですが


店員) は?山田、なんでしたっけ?


私) 詠美ですけど。


店)エミ?


私) エ イ ミ(書店員なら山田詠美くらい知ってろよな〜…)


店) 学問?出版社は?


私) ちょっとわかりません(それを探すのがあんたの仕事だろっ)


店) 出版社がわからないとちょっとわかりませんねぇ


私) え〜、それで探せないんですか?(今使ってるそのパソコンでいっくらでも探せるじゃん!)


店) いや〜でてきませんねぇ


私) そうですか、じゃもーいいです。





という、うちの店でもよくある逆パターンを見たような気がした(笑)
「それくらい知ってろよな〜っ」ていうのは、自己中っちゃ自己中なんだけどね。得意ジャンルが違えば全部把握できないし。
わたしだって、海外文学の誰々とか言われたらあんまわからんしさ。
でもなんか、いい経験できた気が。
うちはさすがに出版社と発売日くらいは探すけど。本屋だし。




まぁそんなこんなで発売日は30日だと後で調べてわかりました。
そんなわけで、わたしの尊敬するエイミーが婦人公論に載ってた。
もう婦人公論に載っちゃう年齢になったんだねぇ。
今回は大人の恋特集らしい。
わたしも大共感のこの記事。





大人の恋」? それを私に聞くの(笑)? 
「大人の恋」なんて、存在しないと思う。
だって、「オトナ」と「恋」は相いれないもので、恋がオトナだったらつまんないじゃない? 
常軌を逸して、あれこれ恥ずかしいことをやってしまうからこそ、恋でしょ。
よしもとばななの『キッチン』に、カツ丼を持ってタクシーに乗るシーンがあるけれど、あれ、あれこそが恋ですよ。
でも、女性誌で特集されている大人の恋って、やっぱり、カツ丼持ってタクシーには乗らないものね(笑)。スマートで、社会的に影響を与えないなかで自分たちだけで駆け引きしている、いわゆるラブアフェア。つまり、情事の類です。

後腐れのないアフェアは楽しいから、それはそれで楽しめれば素晴らしいんじゃないかな。常軌を逸したいタイプの私はそれを恋とは呼ばないけれど、肉体的にも精神的にも少しでも人に求められると気持ちいいじゃない? 誰だって愛されたいと願うし、それは卑しいけれども必要な欲望。

たとえばいつもすれ違う人のためだけにお洒落するのはロマンチックで、それだけで心がウキウキして綺麗になる。どんどん、やればいい。ただし、情事を楽しむなら、既婚者の場合は、口を堅くして、避妊をちゃんとして、周りに迷惑をかけない、という鉄則を守ったうえでね。

もし大人の恋というものがあるとすれば、私は物理的に年齢を重ねた人、年をとった人の恋のことだと思う。田辺聖子さんの短編に「雪の降るまで」という作品があって、あれこそが私の理想の大人の恋愛です。しっぽりしていて、性の歓びも描いてある。滋味のわかる大人でないと書けないもの。





わたしは彼女の恋の仕方、考え方、生き方が共感するところが多くて大好き。
自分の価値観がしっかりしていて、女ということを武器にしたり、コビたりしない、上等でかっこよくてセクシーなとこがすき。
ほんと、この人こそいい女と呼ぶべき!
「わたしは女」、じゃなくて、「わたしは山田詠美」ってことがすき。




ほんと、「大人の恋」なんて存在しない、恋は自分を見失ってこそですな。
この他にも(てかこれ以外の記事こそ)素敵なので、本屋に立ち寄ったら読んでみて!





今日はあちこち行ったけど、そのレポートはまた後日〜