デザインフェスタvol.28にでます。

2008.11.8(sat)、9(sun)

11:00〜19:00

東京ビックサイト西、1,2,3,4ホール、アトリウム、野外


太田由美 アトリウム D-0001


当日 \1000(2日券 \1800)


< 詳しくはこちら >

http://www.designfesta.com/index.html



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ただいま実施中!

"きょうのはっけん"からの質問に答えてね♥

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いーお天気。



最近久々に、茨木のり子さんの詩を読み返したのだ。
気に入ったのは「鍵」






一つの鍵が 手に入ると

たちまち扉はひらかれる

固く閉ざされた内部の隅々まで

明暗くっきりと見渡せて

人の性格も

謎めいた行動も

物と物との関係も

複雑にからまりあった事件も

なぜ なにゆえ かく在ったか

どうなろうとしていたか

どうなろうとしているか

あっけないほど すとん と胸に落ちる

ちっぽけだが

それなくしてはひらかない黄金の鍵

人がそれを見つけ出し

きれいに解明してみせてくれたとき

ああ と呻く

私も行ったのだその鍵のありかの近くまで

もっと落ちついて ゆっくり佇んでいたら

探し出せたにちがいない

鍵にすれば

出会いを求めて

身をよじっていたのかもしれないのに

木の枝に無造作にぶらさがり

土の奥深くで燐光を発し

虫くいの文献 聞き流した語尾に内包され

海の底で腐蝕せず

渡り鳥の指標になってきらめき

束になって空中を ちゃりりんと飛んでいたり

生きいそぎ 死に急ぐひとびとの群れ

見る人が見たら

この世はまだ

あまたの鍵のひびきあい

ふかぶかとした息づきで

燐然と輝いてみえるだろう





きっと、わたしくらいの年頃の人だったら、ちょうど一番共感できるのかも。
なんとなく、人生を別に一周したわけではなく、やはりずっとゴールはなく、まわるでもなくまっすぐ進み続けるのだけれども、何年も、何十年も前にあった、あの何か、それってこのためにあったんだ!とか、あの辛い日々はこの幸せをつかみとるとか、大切に思うためにあったんだ!とか、あの失敗はこの成功のために、あの人と別れたのはこの人と出会うために!とか、なんかそういうの生きてるといっぱいあるよね。
そうやって鍵を手に入れながら生きる。
わたしはその鍵って、扉を開けるためにもあると思うけど、閉めるためにもありそうな気がする。
次の扉の鍵を探すために奔走する、だからこそ、鍵をかけてゆくドアもある。
そのすべての選択を信じようと思って生きる。
そしたら自分が放てる。
それがきっと自由。
けっきょくは自分を信じること、信じきる!





デザフェス楽しむぞ!