おじいさんとさよならの日。



祖父が亡くなったのでお葬式に帰省していました。
昨年12月まで元気満々だったんだけど、風邪をこじらせ肺炎になり1か月間苦しみましたが1月29日の真夜中に亡くなりました。96歳でした。



本当に優しいおじいさんでした。
家の初孫だった私の事を大変可愛がってくれ、「ゆみ」という名前もおじいさんがつけてくれたそうです。
自分の娘が帰って来ても、顔を見たら「ゆみか?」といつも言っていたと聞きました。死ぬ前も妹が声をかけたら「ゆみか?」と言っていたそうです。
あまりにも思い出が多過ぎて、一気に思い出すと涙がこぼれそうなので、もったいなくてこれから何年もかけて少しずつ振り返って行きたいと思っています。



ほんとに元気な人だったので、亡くなった事をまだ信じられないくらい。おじいさん自身も亡くなった事を知っているのか心配です。
おじいさんの背中におんぶされていた感覚も覚えています。
帰省するたび、見送ってくれる顔を見て、もう会えなくなるのかなぁと覚悟していたけど、覚悟してから何十回も会えたような気がする。



今年の正月に私達が帰省した日に実はおじいさんが救急車で運ばれました。正月帰省しようかどうか悩んでいた時、「家族の誰かが死んでしまうかもしれないから、もう会えなくなるかもしれないから。」と私が言ったそうです。覚えてないけど。そう言ったから夫が、「それは行って来た方がいいよ!」と送り出してくれたそうです。



あの時帰ったから最後におじいさんの顔を見られました。しきを見ておじいさんが喜ぶ顔を見られました。見送ってくれる姿は見られなかったけど、かわりに同じ場所で手を振る父の姿がありました。
父が外まで見送りに来てくれる事なんて今までそんなになかったのになぁ、そうか、おじいさんと交代なんだなぁと思いました。



おじいさん、ほんとにありがとう。
ゆっくりと休んで下さい。おばあさんによろしく。