孤独は泉。



新作「春の嵐」100×81.3cm

桜舞う門出の時!!!みたいな4月。
私にとっては嬉しいような切ないような毎日でした。
ものすごい春の嵐の日がありましたよね、あんな風な気分の時もありました。
またポカポカと幸せな日々でもありました。
いつも傍にいた息子、それを毎日手放さなければならない、なんかこれ母親にしかわからない感覚かもしれないけど、お腹の中から一心同体だった彼を自分の傍から離す感じって本当にいたたまれないもので、それは3歳頃まで母親は子供を守るために本能的にそうなっているらしく、でもそれに反しているのでとても悲しい気分になったり、それは子供も一緒なんだと思うけど、ま、そういう経験を通じてこの作品ができました。



またちょっと違うけど、
なんとなく思うんです、やっぱ、「孤独は泉」だ!と。
私たち芸術家にとって、いやむしろ人間にとっても、孤独はマイナスの感情でもあるけど、それこそがプラスを生み出す原動力なんだと。
マイナスがあるからこそ、パワーが生まれる。
さみしいからこそ、会えた時ものすごく嬉しい。
もっともっとその時間を大切に感じる、大切に使用しようと思える。
平坦であれば、それは素晴らしいけど、欲望なんて生まれない。
わたしたちにとっては、その欲望こそが原動力なのです。



今までのふんわり感から脱皮しつつ、さらに太田ワールドに突き進んで行こうと思います。なんかやっと自分らしくなってきた感じ。
もっともっと自分の「色」をつきつめる。
そして自分をつきつめればつきつめる程また、「孤独」な戦いなのです。
でももうそれで、いいんです。私は表現者なので。